Xymonでは、サーバの定期再起動や夜間バックアップ等で監視が不要な時間帯等々に、監視を除外(静観)する時間帯を設定する事が可能となっています。
不要なイベント検知を行わないように、システムの稼働に合わせた適切な静観設定を追加しておきましょう。(コレ大事です!)
ホスト「www.dhk16.com」に対し静観設定を追加していきます。
設定ファイル:/etc/xymon/hosts.cfg
監視静観設定の記述方法(概要)
以下のフォーマットで対象ホスト行に追記します。
DOWNTIME=サービス:曜日:開始時刻:終了時刻:
サービス:http / dns / ftp / dns 等のサービスを記述します
曜 日:0:日曜 / 1:月曜 / 2:火曜 / 3:水曜 / 4:木曜 / 5:金曜 / 6:土曜 / 7:日曜
開始時刻:0時の場合:0000 / 18時の場合:1800
終了時刻:6時の場合:0600 / 24時の場合:2400
考えられる複数パターンの静観設定を下記に記載しています。参考になれば幸いです。
監視静観時間帯の設定(全ての監視項目に対し)
夜間帯(0:00~6:00)、全ての監視項目に対し静観設定を追加します。
追記する設定:DOWNTIME=*:*:0000:0600:
# vi /etc/xymon/hosts.cfg
192.168.100.100 www.dhk16.com # DOWNTIME=*:*:0000:0600: pop3 ftp dns https://www.dhk16.com/
監視静観曜日の設定(全ての監視項目に対し)
曜日は0~7の数字で記述。以下のような組み合わせとなっています。
曜日:0:日曜 / 1:月曜 / 2:火曜 / 3:水曜 / 4:木曜 / 5:金曜 / 6:土曜 / 7:日曜
例として、土曜日・日曜日の休日、全ての監視項目に対し静観設定を追加します。
追記する設定:DOWNTIME=*:06:0000:24:00:
# vi /etc/xymon/hosts.cfg
192.168.100.100 www.dhk16.com # DOWNTIME=*:06:0000:24:00: pop3 ftp dns https://www.dhk16.com/
土曜日と日曜日なので「06」と記述しています。「67」でも同じ結果となります。
監視静観時間&曜日の設定(全ての監視項目に対し)
平日の18:00~翌09:00、及び土曜日・日曜日全日に、全ての監視項目に対し静観設定を追加します。平日分と土日分の二つの静観設定を「,」でつなげています。
追記する設定:DOWNTIME=12345:*:1800:0900:,06:*:0000:2400:
# vi /etc/xymon/hosts.cfg
192.168.100.100 www.dhk16.com # DOWNTIME=12345:*:1800:0900:,06:*:0000:2400: pop3 ftp dns https://www.dhk16.com/
192.168.100.100 www.dhk16.com # DOWNTIME=W:*:1800:0900:,06:*:0000:2400: pop3 ftp dns https://www.dhk16.com/
192.168.100.100 www.dhk16.com # DOWNTIME=*:*:1800:0900:,06:*:0000:2400: pop3 ftp dns https://www.dhk16.com/
2行目のWは「weekday(月~金)」で「12345」と同じ扱いとなります。また3行目でも同じ結果が得られます。
監視静観サービスの設定
ここでは「http」サービス監視に対し、0:00~1:00の時間帯静観設定を追加します。
追記する設定:DOWNTIME=*:http:0000:0100:
# vi /etc/xymon/hosts.cfg
192.168.100.100 www.dhk16.com # DOWNTIME=*:http:0000:0100: pop3 ftp dns https://www.dhk16.com/
リソース情報の取得だけなら24時間静観
監視目的ではなくリソース情報取得の目的であれば、24時間設定静観を入れておくことで対応可能です。
追記する設定:DOWNTIME=*:*:0000:2400:
# vi /etc/xymon/hosts.cfg
192.168.100.100 www.dhk16.com # DOWNTIME=*:*:0000:2400: pop3 ftp dns https://www.dhk16.com/
おわりに(次回は)
サービス再起動やOSの定期再起動等々、システムに見合った静観設定を設定して、不要な発報をあげない健全な監視環境を構築しましょう。
次回は、イベント検知時にメール発報等のイベント通知についてご紹介いたします。